レトロな温泉

以前から気になっていた御代田の「大谷地鉱泉」に行ってみました。
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トンボの湯も好きだけど、ここはまるで
昭和にタイムスリップしたような別世界。

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肌がツヤツヤの通い慣れた近所のおばあちゃんたちと一緒に初入浴。

お風呂に入る時は「こんにちは~」
お風呂から出るときは「おやすみなさ~い」
誰もがこうあいさつします。
そしてそれぞれ背中を流し合う。
なんて素敵なコミュニティなんでしょう。

温度が少し高めで子供たちは
ちょっと足を入れては「あっちぃー」と言って
結局肩まではつかれませんでしたが、
私は温かい雰囲気にも酔いしれて少し長風呂。

そしたら横からおばさんが
「おねーさん、そんな調子に乗って長く入ってたらのぼせるだに。
ここのお風呂は何度も出たり入ったりしてあったまるのが一番!」
と初心者の私にやさしくアドバイスしてくれました。

お湯は色も匂いもなく、トンボの湯に入り慣れていると
少し物足りない感じもしましたが
アトピーや皮膚病によく効くそうです。
その日一緒に入ったおばあちゃんは
「ここへ入るとよく眠れるのよ~」とおっしゃってました。

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料金表に
・シャンプー
・タオル
・カミソリ
と並ぶ後に、なぜか
・カップラーメン
とあったのも微笑ましいですね。
もちろん、ビン入りのコーヒー牛乳もありました。

そして親子共々釘づけになったのが
番台の下のショーケースに飾られた蝶の標本。
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近隣で採集した大小さまざま、色とりどりな 蝶たちが
なぜか美しく並んでいました。
次回は蝶図鑑でも持参して、入浴後に蝶の観賞でも楽しみたいと思います。

思いがけないものに、好奇心をくすぐられ
身も心もホカホカになりました。

地元のおじいちゃん、おばあちゃんとのふれあいから
ディープな信州をのぞけます。

場所は国道18号を軽井沢方面から来ると、「三ツ谷東」を右折、
道なりに500mほど進むと左手に「大谷地鉱泉」の看板が出てきます。
中軽井沢からは車で15分ぐらいです。

木戸