トンボの湯では毎年10月、11月にリンゴ湯をしています。
8日間で使うりんごは、なんと1トン!
使われたリンゴは近くの牧場に持って行ってたい肥とされていたのですが、
今年から、リンゴを肥料としてお米を作ることになりました。
ご協力くださったのは、東御市の信州ファーム荻原さん。
農薬や化学肥料を使わないお米、そしてりんごを肥料としたお米を育てていて、
その「信州りんご米」はANA国際線ファーストクラス・ビジネスクラスで
機内食にも採用される程のおいしさとのこと。
総勢9名が、田んぼをお借りし、ご指導いただきました。
天気は幸いにも梅雨の晴れ間で晴天。
日焼けを気にし、思い思いの農作業ルックです。
わたしはサングラスをかけ、佐藤先輩から笠を借りました。
田んぼの中には、様々な生き物が。
中でも目立ったのはカブトエビです。
カブトエビがいると、雑草が生えづらくなるとのこと。
さすが無農薬です。
9名のリンゴ米田植え隊が、そんな田んぼの中に入ります。
あがる歓声(悲鳴・・?)
みんな、泥の中に足を入れるなんて、久しぶりの様子。
(わたしは2月にボリビアで泥だらけになりましたが。。)
意外に水が深く、泥に長靴では足をとられ、動きづらい。
意を決し、わたしは長靴と手袋を脱ぎ棄て、素足となりました。
田植えは、等間隔にビニールテープで印が着いたロープを
田んぼの中に横に張ることから始まります。
そしてロープに沿って等間隔にメンバーが一列に並び、
印のところに稲を植えていくのです。
各々テリトリーがだいたい決まっていて、1人4~5本くらいです。
それぞれが左右に植え終わったところで、ロープが一歩後退。
そしてまた印のところに稲を植えていく。
そうすることで、縦にも横にも、ぴしっと直線に稲が植えられるという素敵なシステム。
・・のはずなのですが、なぜかぐでんぐでんに曲がりまくっている。
不思議です。
「あの辺曲がりすぎじゃない?やったの誰~?」
わいわいとにぎやかに作業をしていたのですが、みんなだんだんと無口になり始めました。
そして手付きも、なんとなくサマになっている感じが。
最初は、半分くらい手植えで、半分は機械にしようということになっていたのですが、
ファーマーズハイのおかげでしょうか?
最後まで自分達でやろう!ということになり、一反全て、わたしたちの手によって植えられました。
※ファーマーズハイ
もしかして自分は一生田植えをしていられるかも!という恐ろしい錯覚のこと。
そうなると、もくもくと作業をする。荻原さん談
作業を終えて田んぼを眺めると、さっきまでぐでんぐでんだった曲線が、
機械では出せない美しいラインに見えてきました。
そして達成感でいっぱいのわたしたちを、爽やかな風がなでていきます。
農薬を使っていないのですぐに雑草が生えてくるらしいのですが、
今回はこの美しい曲線が田んぼに描かれているため、
手作業によって雑草ぬきをすることになるとのこと。
そして秋、この田んぼからは、だいたいお米6俵くらいがとれるそうです。
ぐんぐん成長しますように!
わだあきこ